循環配管洗浄とは?レジオネラ属菌対策との関係性をプロが解説

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レジオネラ対策
循環配管洗浄 レジオネラ属菌対策

不特定多数の人が利用する大浴場や施設の浴槽は、一見キレイに見えても裏側の配管にリスクが潜んでいます。


本記事では、施設管理者様に向けて「循環配管洗浄の基本」と「レジオネラ属菌対策に不可欠な理由」を分かりやすく解説します。

循環配管洗浄とレジオネラ属菌対策の重要性

循環配管洗浄がレジオネラ対策で重要な理由

レジオネラ菌

循環配管洗浄とは、浴槽とお湯をきれいに保つ「ろ過器」を繋ぐパイプの内部を専門の薬剤で洗浄することです。なぜこれがレジオネラ属菌の対策に不可欠なのでしょうか。


理由は、毎日お湯を換えて浴槽の表面を掃除していても、配管の奥に溜まる汚れは落とせないからです。


配管の内部には、入浴者の皮脂やアカ、水道水の成分などが混ざり合った「湯ドロ」や「スケール」が蓄積します。これが時間の経過とともに、ヌルヌルとした膜のような「バイオフィルム」へと変化します。


このバイオフィルムこそが、レジオネラ属菌が繁殖する絶好の「巣窟(隠れ家)」になってしまうのです。日々の管理で塩素消毒を行っていても、塩素はバイオフィルムの表面で弾かれてしまいます。


そのため、膜の内部に潜むレジオネラ属菌を完全に死滅させることは極めて困難です。


定期的に専門の洗浄剤を使い、バイオフィルムごと根こそぎ剥ぎ取る配管洗浄が必要とされるのはこのためです。

レジオネラ菌が入浴施設で発生する原因とリスク

レジオネラ菌が施設で発生し、問題となる原因は「お湯が循環して滞留すること」にあります。


特に24時間いつでも入れる循環式の浴槽や、お湯が一定の温度(20℃〜50℃)に保たれた環境は菌が最も好む状態です。


もし配管洗浄などの適切な対策を怠り、菌が基準値を超えて増殖してしまうと、以下のような致命的なリスクが発生します。


■利用者の健康被害(レジオネラ肺炎など)

菌を含んだ細かい水滴(ミスト)を吸い込むことで、重い肺炎を引き起こすことがあります。高齢者や体力が低下している方の場合、命に関わる重篤な事態になるケースも否定できません。


■保健所による営業停止処分

定期的な水質検査で菌が検出された場合、保健所から指導や営業停止処分を受けることになります。安全の確認が取れるまで、2週間から1ヶ月以上の営業ができなくなる事例も実在します。


■重大な風評被害と経済的損失

営業停止になれば売上が途絶えるだけでなく、「衛生管理に問題がある施設」として報道される恐れがあります。一度失った信頼を取り戻すのは容易ではなく、閉館を余儀なくされる施設もあります。


施設に関わるすべての人を守るためにも、発生原因を断つ配管洗浄は義務とも言える重要な業務です。

現場でよくある失敗事例と見落としやすい衛生管理のポイント

多くの施設をサポートする中で、現場で実際によくある失敗や見落としがちなポイントをご紹介します。


■失敗事例①

「毎日塩素を入れているから大丈夫」という過信基準通りの塩素濃度を保っていても、水質検査で突然陽性が出てパニックになる相談が非常に多いです。塩素だけでは配管の奥のバイオフィルムを破壊できないため、内側で増えた菌が何かの拍子に浴槽へ流れ出してしまいます。


■失敗事例②

価格の安さだけで選んだ簡易清掃での失敗高圧洗浄機で目に見える場所だけを洗う業者に頼み、配管の奥の汚れが残ってしまったケースです。施工後すぐに菌が再検出され、結局すぐにやり直すことになり、余計なコストがかかってしまいました。


■見落としやすいポイント

シャワー配管や水位計の連通管メインの浴槽配管だけでなく、お湯が流れずに溜まりやすい「シャワーホース」や「連通管」も菌の温床になりやすいです。ここから発生する湯気を吸い込む危険性もあるため、全体の定期的な消毒を忘れないようにしましょう。



一般的には年に1回以上の専門業者による徹底洗浄が強く推奨されています。利用人数が多い施設や高齢者施設では、半年に1回など状況に合わせて頻度を増やすことが推奨されます。


また、自治体によって基準が異なる場合があるため、地域の保健所の指針も合わせて確認しておくと安心です。


業者を選ぶ際は、以下のポイントも確認しておくと安心です。


■確かな洗浄技術と薬剤があるか

バイオフィルムをしっかり剥がせる専用の洗浄剤(麻布大学監修の特許洗剤など)を使用しているか確認しましょう。


■洗浄から検査まで一括対応が可能か

洗浄後にレジオネラ属菌の水質検査までワンストップで頼めると、管理の手間が省けます。


■施設の営業スケジュールに合わせられるか

休館日を作らず、日中の非稼働時間(最短3〜4時間など)で施工できる業者が理想的です。


■豊富な施工実績があるか

ホテルや介護施設、温浴施設など、様々な現場での経験がある業者は設備に合わせた最適な対応ができます。

信頼できる専門業者が行う循環配管洗浄の具体的な流れ

施工手順

実際に専門業者が行う配管洗浄の一般的な工程と流れを解説します。どのような手順で行われるのかを知っておくことで、見積りや作業の立ち会いがスムーズになります。


①事前準備と状態確認

周辺が汚れないように養生を行い、機材をセットします。浴槽内に規定量の水またはお湯を張ります。


②専用洗浄剤の投入と循環

配管内のバイオフィルムを剥がすための専門の薬剤を投入します。ろ過器や循環ポンプを動かし、薬液を配管全体にしっかりと行き渡らせて一定時間循環させます。


③汚れの剥離と排出

薬剤の効果で、配管の奥に溜まっていた湯ドロやスケールが剥がれ、ドロドロの汚れとなって浴槽に出てきます。


④すすぎ洗いと中和作業

汚れた水をすべて排水し、配管内をキレイな水で何度もすすぎます。使用した洗浄剤が残らないよう、安全な状態に中和して完全に洗い流します。


⑤仕上げと水質検査の採取

浴槽をピカピカに清掃し、洗浄の効果を確認するための水質検査用サンプルを採取します。



一般的な規模の大浴場であれば、これらの作業は最短3〜4時間施工で完了させることが可能です。


宿泊客がいない時間帯や、施設の休館時間を利用して作業ができるため、営業停止不要で対応可能なケースがほとんどです。

よくある質問(FAQ)


Q1. 配管洗浄の施工にはどれくらいの時間がかかりますか?

A1. 施設の規模や浴槽の数によって異なりますが、一般的な大浴場1系統であれば、最短3〜4時間施工で完了します。


Q2. 洗浄作業のために、何日間も施設を休業にする必要がありますか?
A2. いいえ、多くの場合は営業停止不要で対応可能です。お客様のいない昼間の時間帯などを利用して施工できます。


Q3. 使用する洗浄剤は、配管や浴槽の設備を傷めませんか?
A3. 安全性に配慮された専用の薬剤を使用します。材質に合わせた最適な施工を行うため、設備を傷つける心配はほとんどありません。


Q4. 自社で毎日行っている塩素消毒だけでは足りないのですか?
A4. 塩素は配管の奥にあるヌルヌルした「バイオフィルム」の表面しか届きません。内部の菌を倒すには、専門の洗浄剤で膜ごと剥がす必要があります。


Q5. 配管洗浄の適切な頻度はどれくらいですか?
A5. 厚生労働省の指針などでは、一般的に「年に1回以上」の徹底的な配管洗浄が強く推奨されています。


Q6. 介護施設の「機械浴」や「個人用の浴槽」でも洗浄は必要ですか?
A6. はい、必要です。特にお体を動かすのが難しい方向けの機械浴は配管が複雑なことが多く、汚れが溜まりやすい傾向があります。


Q7. 洗浄が終わった後、その日のうちにお風呂に入れますか?
A7. はい、作業後に薬剤をしっかりと洗い流して中和し、新しいお湯を張るため、施工直後から安全にご入浴いただけます。


Q8. 洗浄だけでなく、レジオネラ菌の水質検査も一緒に頼めますか?
A8. はい、洗浄から検査まで一括対応が可能な専門業者を選ぶことで、管理の手間やコストを抑えることができます。


Q9. 関東エリアの施設なのですが、出張対応は可能ですか?
A9. はい、関東全域(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)をカバーしており、迅速な対応が可能です。


Q10. 見積もりを依頼するときは、何を伝えればよいですか?
A10. 浴槽の数、大体のサイズ(縦・横・深さ)、最後に配管洗浄を行った時期などを伝えるとスムーズです。


記事のまとめ

循環配管洗浄は、見えない配管内のバイオフィルム(ヌルヌル汚れ)を取り除き、レジオネラ属菌の増殖を防ぐために必須のメンテナンスです。


塩素消毒だけでは防げないリスクを回避し、営業停止や健康被害から施設を守るためにも、最短3〜4時間で営業を止めずに施工でき、洗浄から水質検査まで一括対応できる信頼できる専門業者へ相談し、年1回以上の定期的な洗浄を心がけましょう。




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